カリラ蒸留所

カリラとはゲール語で「アイラ海峡」の意。アイラ島とジュラ島を隔てる海峡で、その周辺はスコットランド西岸の中でも風光明媚な地域です。この奥まった入り江に建つカリラ蒸留所はアイラ島の中でも非常に人気のある蒸留所です。

カリラ蒸留所 caolila distillery

ヘクター・ヘンダーソンが1846年に創業。1997年にはジョニーウォーカーを生産するディアジオ社の傘下となり現在に至っています。

モルティングは自社で行わず、蒸留所から12マイル南にあるポートエレン(モルトスター)から大麦を買い付けています。大麦にはピートによってスモーキーな香りがついており、フェノール値は約38ppm。同じアイラ島にあるラガヴーリン蒸留所と同程度です。

仕込み水には蒸留所から1.5km離れたピート色の濃いナムバン湖の軟水を使用。ポットスチルはストレートヘッド型で初留、再留3基ずつの計6基がアイラ海峡を望むガラス張りの蒸留棟に納められています。

カリラ蒸留所 ポットスチル

カリラは、スピリッツスチルを出た時点ですでに独特な特徴ある風味を持っており、バーボンカスクで熟成する間、そのピート香はやや軽めになり、長期熟成とともにフルーティーでシトラスな風味に変化します。

年間生産量は650万リットルとアイラ最大。これは2位のラフロイグの倍ほどありますが、そのほとんどはジョニーウォーカーなどディアジオ社のブレンド用に供給され、シングルモルトとして出回る量はごくわずかです。それでも2001年からシングルモルトの生産を開始し、現在では12年、18年、カスクストレングスなどが販売されています。

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