どんなウィスキーも、テイスティンググラスで飲むと風味や味わいが驚くほど増幅されます。シングルモルトをストレートで味わうときには必ず使用したいものです。
グラスを選ぶときは、リム(口に当たる部分)の形状と厚み、ボウル(ウィスキーが注がれる膨らんだ部分)のサイズに注目します。
リムが小さいと香りを長く閉じ込めることができ、またリムが薄いと口当たりがよく繊細な味を楽しむことができます。
ボウルの膨らみが大きいとグラスの中で香りが広がりやすくなります。ただしあまり大きいと空気に触れる面積が大きくなり酸化しやすくなるので、サイズは200ml程度までが適切です。
あとステム(ボウルの下の持ち手の部分、グラスの足)が長いと、手の温度がウィスキーに伝わりにくく、スワリング(グラスをくるくる回す)もしやすいです。ただし壊れやすいので取扱いには注意が必要です。
テイスティングが目的なら機能性が最重要ですが、自分好みのデザインのグラスを集めるのもウィスキー好きにとっては楽しいものです。
まだテイスティンググラスをお持ちでない方は、安くて丈夫なグレンケアン・ブレンダーズモルトグラス(右から2番目)から始めてはいかがでしょうか。