通常、蒸留所で最初に行われる製造工程が製粉(ミリング/milling)です。
製粉した麦芽のことをグリスト(grist)といい、グリストはハスク(husk)、フラワー(flour)、グリッツ(grits)の3つの物質から構成されます。
ミリングは蒸留所がモルトから最大限のアルコールを生産するための非常に重要な工程で、フラワー10%、ハスク20%、グリッツ70%の割合を目安に調整して製粉されますが、蒸留所によってグリッツの割合を少しだけ多くするところもあります。
ミル・マシンの中では、まずミルに損傷を与える恐れのある小石や他の不純物が取り除かれ、次に2段階でモルトが製粉される過程で、蒸留所が目指すグリッツの割合に近づくよう調整されます。
製粉されたグリッツを取り出し、シャトル・ボックスに載せてふるいにかけると、上から順にハスク、グリッツ、フラワーに分けることができます。これを計量して目標の割合に近づくようミルを調整するのです。